金沢市の農業
金沢市は、南北に長く伸びる石川県のほぼ中央に位置し、東は富山県境から西は日本海まで東西23.4km、南は白山山麓から北の河北潟まで南北37.1kmの範囲にあって、市街の南部を医王山山系に連なる山地が占め林野面積は市全体の60.0%にもなる。一方、北部は日本海に流れる犀川、浅野川を中心に丘陵地、平野部及び砂丘地が広がり、金沢平野として開けている。
日本海側には金石、大野の両漁港があったが、これは金沢港として国の重要港湾の指定をうけ昭和45年に開港しました。
農家数と人口
農家戸数は平成27年において2,663戸で平成17年から平成27年までの10年間では約27%減少しています。これは1種兼業農家と2種兼業農家、自給的農家が共に減少したことによるもので、反対に専業農家は増加している傾向が見られます。
最近は、砂丘地の野菜、中山間地の果樹地帯に専業農家及び第1種兼業農家が定着しており、水稲では請負耕作を行っている専業農家及び第2種兼業農家による集落営農が増加しています。
なお、都市近郊における軟弱野菜農家は経営規模の縮小や高齢化により離農傾向が見られます。
耕地面積と作物
令和2年における耕地面積は3,740haで、このうち田は2,770haです。
主な農作物の作付面積は平成30年において、水稲2,080ha、さつまいも92.2ha、すいか134.9ha、だいこん62.1ha、れんこん57.6ha、たけのこ110.0ha、梨32.2haとなっています。(※農業センター調べ)
平坦地区
主な作物は水稲単作が60%、水稲主体に野菜、果樹、花きをそれぞれ組み合わせた複合経営が40%で、その主な作物はきゅうり、トマト、なす、いちご、だいこん、キャベツ、ほうれんそう、ねぎ、つけな類、なし、切花等です。
山間地区
水稲が中心ですが、稲作転換により最近は野菜栽培を取り入れています。主な作物は夏秋きゅうり、なす、ほうれんそう、さといも、いちご、豆類、もも、りんご、なし、切花、しいたけ、なめこ等です。
砂丘地区
本格的な施設園芸の導入が行われています。主な作物は、すいか、だいこん、さつまいも、トマト、きゅうり、メロン、ぶどう、切花等です。